2019年12月01日

こちら横浜市港湾局みなと振興課です

※11/1
 「ホワイトアウト」の真保裕一作品。あのダイナミックさが好きで、真保作品は何冊か読んでいるのですが、その中でもこれはライトなタッチの作品。

 横浜市役所の港湾局みなと振興課に勤める船津暁帆と、新採の城戸坂泰成の2人が、みなと振興課の周辺で起こる事件を解決していくというお話。
 公務員を主人公とした小説は、結構ステレオタイプな架空の「お役所」が舞台になることが多いですが、流石、公務員物を多く書いている作家だけあって、リアリティがあります。

 とはいえ、役所のお仕事小説ではなく、カテゴリとしてはミステリーなので、謎解きがメイン。ライトなものから始まって、最後は刑事事件に首を突っ込むという流れ。

 些か色々なところで話が寄り道したり、飛んだりしているなあと感じてストンとは来なかったですが、よく知っている場所が彼方此方で登場するので、横浜の中心部に縁のある方は特にのめり込めるかも。
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2019年11月28日

本好きの下剋上(第2部−神殿の巫女見習い−1)

 青色巫女見習いとして神殿に入ることとなったマイン。
 貴族に準じて遇されたため、ここでまた今までの常識が通じない世界に飛び込み、彼方此方で問題を起こします。

 初めて付けられた側仕えは問題児ばかり。与えられた孤児院の院長室は、壁1つ隔てて地獄絵図。そして、ルッツの家族との対立は最終局面。
 周りに迷惑を掛けつつも、一つ一つ問題を解決していく様は、若干ご都合主義的だろうとか、神官長が優しすぎるとかはありますが、お見事。
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2019年11月26日

本好きの下剋上(第1部−兵士の娘−3)

 ギルド長とフリーダに魔術具を譲って貰ったお陰で取り敢えずの危機は脱したマイン。しかし、このままでは余命はそれほど長くない。
 延命のためには貴族と契約を結ぶ必要があるが、そのためには家族と縁を切る必要がある。

 これまでも、子煩悩な父と、多少奇行が目立っても大事に育ててくれた母、天使な姉との家族愛が強く出た巻ですね。
 家族と離れるくらいなら、このまま死ぬことを選ぶマインですが、洗礼式の日に、神殿で図書室を見つけてしまうところから、運命の歯車が狂っていきます。

 処刑される危険性があるのに、貴族に逆らって娘を助けようとする両親。対抗手段を整えようとするベンノ。密かに助けてくれているギルド長。彼女の周りには、本当にいい大人が揃ってますね。
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2019年11月25日

本好きの下剋上(第1部−兵士の娘−2)

 異世界転生ものは最近の流行ですが、だいたいがチート設定なのに対して、このお話では平民の病弱な幼女への転生という、結構な逆境スタートというところが面白い設定です。

 2巻は、マインの一番の協力者であるルッツと、2人を金銭的に支援してくれるベンノに助けられ、遂に「植物紙」を作り始めるという話。1巻が「何をやっても駄目」という理不尽を感じる内容だったのに対して、2巻はオットー、ベンノから一気に商人の人脈が広がり、新商品を開発してお金も稼ぎ始めるという、全体的には順調な展開。

 ただ、遂にルッツが「マインがマインではない」ということに気が付いてしまいます。が、彼って男前だよね。
 そして、マインの病気について、詳細が明らかになってきて、これはこの病気が元で次の展開に繋がるんだなあ、というのが何となくわかってくる第1部第2巻。
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2019年11月12日

これは経費で落ちません!〜経理部の森若さん〜

※11/10
 先日まで、NHKにて多部 未華子主演でドラマ化され、興味を持った小説です。
 読んでみて、なるほど。比較的、原作を尊重して作られていたんだな、と。

 主人公は、石けんや入浴剤の中堅メーカー、天天コーポレーション経理部の森若 沙名子、27歳。部長からも信頼される正確さで経理事務をこなすOL。ルールを重視し、ルール違反は許さない人。なので、ルーズな人からは、煙たがられている模様。
 とはいえ、ガチガチなのかと言えばそうではなくて、実はそれなりに柔軟にも対応しているから、周りから信頼されているのでしょうね。新人が目標にするには適格な存在な人だと思われます。

 お話としては、彼女の周りで起こる、経理を巡る事件を解決していくという、お仕事小説兼ミステリー。いや、ミステリーと言うほどミステリー寄りでもないか。
 そこに、営業部の次期エースが森若さんに愛の告白と、恋愛要素が加わって、ライトに読める文芸小説です。

 これは面白い。2巻に続く。
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2019年11月09日

スクエア−横浜みなとみらい署暴対係−

※11/7
 最初は、「横浜みなとみらい署」という副題に興味を抱いて手に取ってみた次第。
 暴対係と言うからには、刑事物なのかなとは思っていましたが、それ以外は全く知らず。

 読み進めてみて、なんだか色々なことが説明もなく、「当たり前」に流されているのでもしかしたらと思いましたが、これ、シリーズ物だったんですね。最新巻から読んじゃったよ(笑)
 まあ、一冊完結のお話なので、ここから読んでも楽しめました。

 みなとみらい署暴対係の刑事2人が、県警本部長に呼び出されて、山手署の殺人事件の捜査本部に参加する話。ハードボイルドタッチで、THE・刑事物という感じ。
 実際の警察はこんなんじゃないし、刑事も違う。フィクションというか、最早、ファンタジーというレベルですが、たまにはこういう刑事物も悪くないと思えるもの。

 みなとみらい署は、県警本部のみなとみらい分庁舎がモデルなのかな。あの辺りは、けいゆう病院とか、警察関連の施設が結構あるんですよね。
 その他、中華街とか、伊勢佐木町とか、普段歩いているところが登場してきます。こういうのは、結構好き。

 話の展開は、あまり山も谷もなく、文章も軽めなので厚さの割りに、サクサク読めてしまいました。
 個人的には、もう少し複雑な話の方が好きです。

 とりあえず、シリーズの最初から読み初めてみようかな。
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2019年10月15日

RDG(レッドデータガール)氷の靴 ガラスの靴(7)

 6巻で完結した、RDG(レッドデータガール)の短編集。
 相楽深行の視点から描かれた3つの短編と、宗田真響の視点から描かれた中編が1つ。
 短編3つはこれまでのお話で、中編の方は6巻から後の話。ほとんどがその中編で構成されています。

 鈴原泉水子視点から離れて相楽深行視点に移ると、まあやっぱりねという感じではありますが、色々と話の展開が変わってきますね。まあ、それはいいとして。

 この本の表題にもなっている、「氷の靴 ガラスの靴」です。
 お互いの気持ちを確認した鈴原泉水子と相楽深行の心の変化も面白いですし、宗田真響と宗田真夏の兄弟と戸隠の話をより深掘りしています。
 そして、真響がチーム姫神としての決心を固めた話。

 ここまで来ると、続編も進められるんじゃないかなという気がするんですが。実は、伏線ばかり張って、本体の話はないのかなという気もしているのですが。
タグ:荻原規子 RDG
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2019年10月01日

本好きの下剋上(第一部1)

 少し前に、友人から面白いと薦められて気になっていた本。ようやく読むことができました。
 なんでも、秋からアニメ化されるそうですね。凄いタイミング。

 Web小説の書籍化ということで、話自体は既に完結しているそう。ただ、とても長編みたいですね。最後まで読めるかな(^−^;

 最近流行の異世界転生もので、「本の虫」で司書として図書館に内定を貰っていた女子大生が、本棚と本に押し潰されて死んでしまい、本が貴重で貴族しか持っていない世界に転生するというもの。
 ここら辺の設定はかなり浅めで、取って付けた感がありますが、「現代日本の知識」を持った「本好き」が本のない世界に転生するとどうなるかというのが話の肝なので、あまり突っ込んではいけないのかな。

 とにかく、中世然とした世界の平民の中に、1人だけ現代日本人がいることの違和感。そして、そのことに気が付かない両親と、気が付いている父親の部下のオットー。
 とりあえず、2巻に向けて、彼がキーパーソンなのかなというところで、1巻はお終い。

 1巻は、そのほとんどは転生した世界の世界観を共有しよう、という内容かな、と。
 本が手に入らないのならば、本を作ればいいんだ、と奮闘する主人公マインの執念が凄いです(笑)
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2019年09月14日

下町ロケット4 ヤタガラス

 池井戸潤作品の真骨頂とも言える、勧善懲悪の物語。
 話は前巻の「ゴースト」からの続き。今回の舞台は農業。無人の農業ロボット開発で、帝国重工&佃製作所VSダイダロス&ギアゴーストの構図。

 もう、悪役が、これでもかというくらい理念なく、ただの悪役。これが池井戸潤作品の弱点であり、人気の点。
 少しぐらいポリシーってものがあってもいい気がするのですが、どこも共感できない悪の権化のような人ばかり。THE 悪役。

 今回は、また一段と危機感のない内容で、技術的にはほとんど困らない。救世主のエンジニア登場で解決しちゃうし。
 今後はどうなんでしょうね。大きな展開があるのかな。
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2019年08月27日

幼女戦記(4)

 相変わらず、分厚い本だなあと思うところ。シリーズを通して各巻500ページ超というのは、なかなか骨の折れる本です。

 4巻は、南方戦線から首都へ帰還して、そのまま東方戦線に送られるところからスタート。
 今年の初めに上映していた映画は、ほぼこの4巻の内容をベースにしているんですね。

 東方戦線でのデグレチャフ少佐の恐ろしいまでの反共っぷりは、常軌を逸していますね。まあ、元々ですが(笑)
 合理主義者のデグレチャフ少佐としては、徹底的なまでに非合理的な共産主義が大嫌いなのだそう。最早、執念ですね。病的ですらあります。

 今回もデグレチャフ少佐の内心と、周りの受け止めがすれ違ってますね。デグレチャフは単純に後方勤務を希望したら、三者三様の受け取り方。ズレの箇所は巻を追う毎に少しずつ減っている気がしますが。

 メアリー・スーの登場、サラマンダー戦闘団の編成と、話の転換期の4巻。
posted by みやっち at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) |