2019年11月12日

これは経費で落ちません!〜経理部の森若さん〜

※11/10
 先日まで、NHKにて多部 未華子主演でドラマ化され、興味を持った小説です。
 読んでみて、なるほど。比較的、原作を尊重して作られていたんだな、と。

 主人公は、石けんや入浴剤の中堅メーカー、天天コーポレーション経理部の森若 沙名子、27歳。部長からも信頼される正確さで経理事務をこなすOL。ルールを重視し、ルール違反は許さない人。なので、ルーズな人からは、煙たがられている模様。
 とはいえ、ガチガチなのかと言えばそうではなくて、実はそれなりに柔軟にも対応しているから、周りから信頼されているのでしょうね。新人が目標にするには適格な存在な人だと思われます。

 お話としては、彼女の周りで起こる、経理を巡る事件を解決していくという、お仕事小説兼ミステリー。いや、ミステリーと言うほどミステリー寄りでもないか。
 そこに、営業部の次期エースが森若さんに愛の告白と、恋愛要素が加わって、ライトに読める文芸小説です。

 これは面白い。2巻に続く。
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2019年11月09日

スクエア−横浜みなとみらい署暴対係−

※11/7
 最初は、「横浜みなとみらい署」という副題に興味を抱いて手に取ってみた次第。
 暴対係と言うからには、刑事物なのかなとは思っていましたが、それ以外は全く知らず。

 読み進めてみて、なんだか色々なことが説明もなく、「当たり前」に流されているのでもしかしたらと思いましたが、これ、シリーズ物だったんですね。最新巻から読んじゃったよ(笑)
 まあ、一冊完結のお話なので、ここから読んでも楽しめました。

 みなとみらい署暴対係の刑事2人が、県警本部長に呼び出されて、山手署の殺人事件の捜査本部に参加する話。ハードボイルドタッチで、THE・刑事物という感じ。
 実際の警察はこんなんじゃないし、刑事も違う。フィクションというか、最早、ファンタジーというレベルですが、たまにはこういう刑事物も悪くないと思えるもの。

 みなとみらい署は、県警本部のみなとみらい分庁舎がモデルなのかな。あの辺りは、けいゆう病院とか、警察関連の施設が結構あるんですよね。
 その他、中華街とか、伊勢佐木町とか、普段歩いているところが登場してきます。こういうのは、結構好き。

 話の展開は、あまり山も谷もなく、文章も軽めなので厚さの割りに、サクサク読めてしまいました。
 個人的には、もう少し複雑な話の方が好きです。

 とりあえず、シリーズの最初から読み初めてみようかな。
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2019年10月15日

RDG(レッドデータガール)氷の靴 ガラスの靴(7)

 6巻で完結した、RDG(レッドデータガール)の短編集。
 相楽深行の視点から描かれた3つの短編と、宗田真響の視点から描かれた中編が1つ。
 短編3つはこれまでのお話で、中編の方は6巻から後の話。ほとんどがその中編で構成されています。

 鈴原泉水子視点から離れて相楽深行視点に移ると、まあやっぱりねという感じではありますが、色々と話の展開が変わってきますね。まあ、それはいいとして。

 この本の表題にもなっている、「氷の靴 ガラスの靴」です。
 お互いの気持ちを確認した鈴原泉水子と相楽深行の心の変化も面白いですし、宗田真響と宗田真夏の兄弟と戸隠の話をより深掘りしています。
 そして、真響がチーム姫神としての決心を固めた話。

 ここまで来ると、続編も進められるんじゃないかなという気がするんですが。実は、伏線ばかり張って、本体の話はないのかなという気もしているのですが。
タグ:荻原規子 RDG
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2019年10月01日

本好きの下剋上(第一部1)

 少し前に、友人から面白いと薦められて気になっていた本。ようやく読むことができました。
 なんでも、秋からアニメ化されるそうですね。凄いタイミング。

 Web小説の書籍化ということで、話自体は既に完結しているそう。ただ、とても長編みたいですね。最後まで読めるかな(^−^;

 最近流行の異世界転生もので、「本の虫」で司書として図書館に内定を貰っていた女子大生が、本棚と本に押し潰されて死んでしまい、本が貴重で貴族しか持っていない世界に転生するというもの。
 ここら辺の設定はかなり浅めで、取って付けた感がありますが、「現代日本の知識」を持った「本好き」が本のない世界に転生するとどうなるかというのが話の肝なので、あまり突っ込んではいけないのかな。

 とにかく、中世然とした世界の平民の中に、1人だけ現代日本人がいることの違和感。そして、そのことに気が付かない両親と、気が付いている父親の部下のオットー。
 とりあえず、2巻に向けて、彼がキーパーソンなのかなというところで、1巻はお終い。

 1巻は、そのほとんどは転生した世界の世界観を共有しよう、という内容かな、と。
 本が手に入らないのならば、本を作ればいいんだ、と奮闘する主人公マインの執念が凄いです(笑)
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2019年09月14日

下町ロケット4 ヤタガラス

 池井戸潤作品の真骨頂とも言える、勧善懲悪の物語。
 話は前巻の「ゴースト」からの続き。今回の舞台は農業。無人の農業ロボット開発で、帝国重工&佃製作所VSダイダロス&ギアゴーストの構図。

 もう、悪役が、これでもかというくらい理念なく、ただの悪役。これが池井戸潤作品の弱点であり、人気の点。
 少しぐらいポリシーってものがあってもいい気がするのですが、どこも共感できない悪の権化のような人ばかり。THE 悪役。

 今回は、また一段と危機感のない内容で、技術的にはほとんど困らない。救世主のエンジニア登場で解決しちゃうし。
 今後はどうなんでしょうね。大きな展開があるのかな。
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2019年08月27日

幼女戦記(4)

 相変わらず、分厚い本だなあと思うところ。シリーズを通して各巻500ページ超というのは、なかなか骨の折れる本です。

 4巻は、南方戦線から首都へ帰還して、そのまま東方戦線に送られるところからスタート。
 今年の初めに上映していた映画は、ほぼこの4巻の内容をベースにしているんですね。

 東方戦線でのデグレチャフ少佐の恐ろしいまでの反共っぷりは、常軌を逸していますね。まあ、元々ですが(笑)
 合理主義者のデグレチャフ少佐としては、徹底的なまでに非合理的な共産主義が大嫌いなのだそう。最早、執念ですね。病的ですらあります。

 今回もデグレチャフ少佐の内心と、周りの受け止めがすれ違ってますね。デグレチャフは単純に後方勤務を希望したら、三者三様の受け取り方。ズレの箇所は巻を追う毎に少しずつ減っている気がしますが。

 メアリー・スーの登場、サラマンダー戦闘団の編成と、話の転換期の4巻。
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2019年08月04日

桃尻語訳 枕草子(上)

 著者の橋本治さんの訃報を聞いて、その代表作に触れてみたかった次第。

 私は高校からは理系で、まともに古文の授業を受けたのは、中学まで。特段古文に思い入れもなく、枕草子なんて冒頭の教科書に載っている部分しか知らないレベルの人間です。ということで、枕草子という古典文学の名著にもかかわらず、中身をほとんど知らず。今回、初めて「そういう本だったんだ」と知った次第。

 「桃尻語訳」というのは、要は現代の若い女性の言葉に直訳したというもの。清少納言が今風の年相応の女性として、とてもフレンドリーに語りかける感じに訳されています。これは、新しい感覚。
 ただ、「現代」とはいっても、この本が発表されたのは、既に30年以上前。もう、ある意味古語ですね(笑) 時々、意味がわからない言葉も出てきますし。

 時系列は行ったり来たりだし、内容も飛び飛びなので、時々何が何だかわからなくなるときもありますが、そこは直訳とはいえ補足がたくさん入っているので、つっかえながらではありますが、読んでいくことができます。

 元々枕草子はよく知っているよという方にはあまり用はない一冊かもしれませんが、面白い試みの一冊。
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2019年07月23日

下町ロケット3ゴースト

 「下町ロケット」シリーズの第3巻。
 今回は、トランスミッションのお話。でも、勿論難しい専門的な内容はほぼなし(笑)

 今回も、話の展開は帝国重工絡み。
 小型エンジンの大口取引先が別会社に奪われ、新規事業を立ち上げることとなった佃製作所の今回のミッションは、トランスミッションのバルブ。バルブに関しては、一日の長がある佃製作所。そこは、それほど難しくは描かれず。

 問題は、取引先の「ギアゴースト」。相手方弁護士は、このシリーズでずっと敵役の中川弁護士。
 池井戸潤作品は、悪役は徹底的に悪役にして、勧善懲悪の構図を作りますよね。今回も、ある程度予定調和。
 サラリーマンが、働くにあたって日々感じる理不尽を、見事に正論で崩していく。

 最後は次巻に繋げる作りになっていますね。完全にシリーズ化してますね。
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2019年06月11日

クララ白書I

※6/9
 娘にお薦めしようと図書館で借りたのですが、小6には少し早かったようです。

 初めて読んだときから、約20年ぶりかな。「海がきこえる」以来、氷室冴子さんにはまっていた時期があり、その頃に読んだ本。
 ジャンルとしては、今で言えばライトノベルなのかな。少女向けの小説。

 主人公は、札幌市内にある中高一貫の女子校に通う中学3年生。父親の転勤がきっかけで、学校の寄宿舎「クララ舎」に入ることになり、同じく3年生から入舎することになった菊花とマッキーの3人で、入舎の試練を受けることになる…。

 大学生のボーイフレンドが出てきたり、突っかかってくる後輩が、実は主人公に憧れていて、主人公を追いかけて入舎してきていたツンデレだったとか。高等科の先輩がちょっとワルとかね。如何にも少女向けなテイスト。
 しかし、女子校というのはこんな感じなのかな。うちの嫁さんは女子校出身なので、いつか読ませてみたいと思っております。

 体育祭が終わり、文化祭が始まるというところで1巻は終了。
 大人になった今も、面白くてサクサク読んでしまう(笑)
posted by みやっち at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) |

2019年04月17日

幼女戦記(1)

KADOKAWA/エンターブレイン
発売日 : 2013-10-31
 先日、映画館で逃げ出したくなる経験をした、こちらの作品。やはり、題名が悪い。

 題名からは、なんだかヤバそうな小説に思えますが、内容としては最近流行の「異世界転生モノ」です。
 ただ、流行の転生先が「剣と魔法のファンタジー世界」なのに対して、こちらは魔法はあるものの、近大世界大戦前夜の世界。モデルとなっているのはドイツ帝国。ここがある意味斬新。

 主人公は、あらゆる価値観が斜に構えた感じに歪んだベテランサラリーマン。いわゆる秀才エリートで、人事課長にまではなったけれど、自分よりも凄い天才が多数存在していることを自覚している秀才。その彼がリストラした問題社員に殺されて、転生するところから、お話はスタート。
 転生の際に性格破綻した神「存在X」が出てきたり、結構強引な理由で幼女に転生したり、ちょっと設定が雑なところはありますが、まあ、そこはいいとして。

 彼が決定的に歪んでいるのは、物事の判断基準が「合理的か」という一点であること。たとえ人命であっても、この合理性の判断の対象であり、ある意味わかりやすく狂ってる人。理解はできても共感はし辛いのが、また面白いのかな。

 1巻は、転生後、協商連合との開戦から、戦果を挙げて破竹の勢いで昇進し、軍大学卒業、独立魔道大隊創設まで。
 大人の知能と軍事オタクの知識を持ったまま転生した、完全にチートな幼女の物語。
posted by みやっち at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) |